2015年02月12日

千の風に乗って

Porvenir → San Sebastian in Argentina, Feb/02(Mon)
Run: 157Km, Cumulative: 29143Km
at Immigration office

フエゴ島に入り、ウシュアイアまでは残り 450Km、一週間ほどでゴールできるだろう。さあ最後の頑張りだ。強い風は今朝も吹いている。海が見える宿の部屋から

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午前 8時前、スタート。街を出ると未舗装路になるが踏み固めれていて走り易い。

やがてマゼラン海峡の海に出た。西からの強風で白波が打ち寄せる。南西方向に進んで行く。

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こちらはバイア・イヌティル湾。小さなアップダウンを繰り返す。

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午後 0時半、58Km地点、Y71と Y635の交差点にあったバス停で昼食。

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ここから東に進路を変えると強風が背中を押して何もしなくともグイグイスピードがでる。ここはオフロード、なのにちょっとした下り坂では時速 40Km以上も軽々。ハンドルを取られないように腕に力が入る。

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まるで風に乗ってるような感じ。

「千の風になって」の歌を口ずさむ。

私のお墓の前で
泣かないでください
そこに私はいません 
眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

午後 2時半、98Km、Y71と Y79のオナイシンの十字路。 40Kmの距離を 1時間半で走ってしまった。

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ここから 15Km南に行った所にキングペンギンの生息地がある。是非見たいので、立派なシェルターに荷物を一旦下す。中でしばし休憩し、身軽になって出かけようと南西方向に漕ぎ出したら、風でハンドルが東へもっていかれ、くるっと半回転してしまった。もう一度トライするが、やっぱり同じ結果。こりゃ自転車は無理だ。

天の神は「無理して行くな」と言っているのだろう。

ペンギンは諦め、先に進むことにする。

通行量が増え土埃を被る。

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後ろから砂が飛んで来て痛い。まるで砂嵐の中を走っているようだ。

午後 5時、40Kmを 2時間で走り、国境の村、チリ側サンセバスチャンに到着。宿があったので泊まろうとしたら、25000ソル(5250円)と高いので、他にも宿があったので行くが誰もいない。しょうがないので、先ほどの宿に戻ってきたら鍵が掛かっている。先ほどと違う女性の従業員が出てきたが、オーナーが今しがた出かけたそうで、今日は泊まれないと言う。

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仕方なく先へ進もうか。チリのイミグレ

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3度目のアルゼンチンに入る。

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更に 15Km進み、午後 6時、アルゼンチンのイミグレがあるサンセバスチャンに到着。

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近くに宿があったので聞いてみると、満室の返事。

イミグレで泊まれる事を教えてもらっていたので引き返す。直ぐ向かいの待合室へ案内してくれた。

部屋は暖房が入っていて暖かく中には男性 2人がいた。一人はアルゼンチンのサイクリスト、サンティアゴ 37歳。彼はブエノスアイレスから北上し、アラスカまで行って引き返していて、間もなく南北アメリカ大陸を一周する、既に 3年走っている。(写真右)

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もう一人はイギリス人で何と徒歩旅をしている、マーティン53歳。 彼は 8年前にメキシコから方々を旅し、34000Kmを歩いている。見ると 40Lほどの小さなバックだったので、聞いてみると、テントやシュラフは持たず、着の身着のままで野宿するそうだ。装備はできるだけ簡素化していて、一日40Kmほど歩く。

靴底が分厚いのでよく見ると、底が減るからと自分で継ぎ足していた。

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既に様々なメディアに取り上げられていて、その記事を沢山持っていた。

以前、スペインでスイス人の徒歩旅人に会った。その時はスーパーのカートに荷物を山積みしていていたが、彼よりも清潔にしていて、荷物も非常にコンパクト、スマートフォンを持っていてメールや Facebookもやっている。

野宿していて雨が降ったらどうするのだろう?サソリなどはいないのだろうか?次元の違う私には想像も及ばない。

世界には凄い旅人がいるものだと驚かされる。

この待合室にはコンロがあるし、お湯も出る。また隣のトイレの横にはシャワー室があり、カギを借り、熱いシャワーですっきりする。

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ここは非常に恵まれた施設、床にシュラフを引いて熟睡。

2015年02月11日

マゼラン海峡を渡る

Punta Arenas → Porvenir in Chile, Feb/01(Sun)
Run: 17Km, Cumulative: 28986Km
Hotel Central

午前 7時半、ホテルを出発する。マゼランが使用したビクトリア号のレプリカを見るため、フェリー乗場から 更に 2Km進んだ博物館を目指す。北西に進路を変えると向かい風がきつい。
博物館はまだ閉鎖されていて中には入れなかった。

近くの土手から見る。船はそれほど大きくはなく、寧ろ小さな木造船。よくもこんな船で大航海に出たものだ。

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マゼランは 1520年、この南米大陸の最南端とフエゴ島の間にある狭い水路(マゼラン海峡)を発見した。

8時半、フェリー乗場(Tres Puentes港)に着くと大勢の人がチケット売場に並んでいた。6200ペソ(1300円)

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今日は日曜で明日は欠航の影響なのだろうか?船内もまた大勢の人。9時半を少し遅れて出航。

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マゼラン海峡を進んで行く。向こう遠くには南アメリカ大陸。

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大きなフエゴ島が見えてきた。

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イルカの群れに遭遇

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12時、ポルベニール港に着く。

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船名は PATHAGON、外観は左右対称のようだ。

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ポルベニールの町は東に4-5Kmの距離。今日も北西からの強い風が吹いていて背中を押してくれる。

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中心地のちっぽけなホテルに到着。12000ソル(2520円)

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サンドイッチを食べながらビールを飲むと、1時間ほど寝てしまった。

この宿の一階はレストランをやっている。ここは小さな街でレストランが少ないのだろうか、昼も夜も結構客が入って来て賑わっている。

2015年02月10日

ホテル・モンテカルロ

Punta Arenas in Chile, Jan/31(Sat)
Run: 11Km, Cumulative: 28969Km
Hotel Montecarlo

私が泊まっているホテル・モンテカルロは椎名誠氏の紀行本『パタゴニア』に登場する宿。彼は 30年以上前に世界の果てのパタゴニアを大冒険旅行していて、プンタ・アレナス滞在中に宿泊していたというこのホテル。

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そんなロマンを感じる宿の為、昨日も私と同年代の日本人ご夫婦が泊まっていた。

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ただ歩くとミシミシ音がするし、壁も薄いためか隣の声が聞こえてくる。でも一人部屋にしては広いし安いので満足している。もしかして私が泊まっているこの部屋も彼は使用していたのだろうか?

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一階には小規模なレストランとパブがある。

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天気予報ではここ 4-5日まあまあの天気が続きそうなので、ペンギン・ツアーには行かず、明日便のフェリーでフエゴ島、ポルベニールに向かうことにする。

北東 4Kmにある免税店エリア(Zona Franca)にルート号で出かける。今朝まで雨が降っていたが、いい天気になり、強い西風が吹いている。このエリアはかなり大規模で各建物はかなりデカい。

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フェリー乗場はこの先 1Kmなのでそこまで足を運ぶ。

このプンタ・アレナスはパナマ運河が開通(1914年)するまではマゼラン海峡を行き交う航路として栄えていた。

午後はマガジャネス州立博物館へ。19世紀後半、この地で莫大な財を成したオーストリア人実業家の邸宅を改装して博物館になっている。

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その当時の豪華な家具や装飾品が置かれている。

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またこの地に住んでいた原住民の写真などが展示されていて興味深かった。

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夕食はオイギンス通り、月のマークののレストラン・ルナへ。

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店内はワインの瓶やビールカンが置かれていて、壁一面には写真やメッセージが張られている。

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カニのグラタンにサラダ、それにハーフボトルのワイン。チリも残り少なくなってきたので、今日はちょっとリッチな気分で海の幸を味わう。

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