民宿のおばあちゃんは感じの良くない人だった。何か一言がうるさい。私が部屋が暗いので雨戸を開けていると、 ”雨戸を閉めろ”と言ったり、ベッドが2つあったが小さい方のベッドを使えとか、明日は何時にでるのかとしつこく聞いてきた。私を呼ぶ時は最初から ”ヘイ”と言う。 ”Excuse me” ぐらい言ってもよかろう。今朝チェックアウト時、私が ”おはよう”と言うと即 ”鍵は? ”このババアと思ったくらいだ。旧市街の側なので、金を儲ける事しか考えてないんだろうな、きっと。
なので7時半過ぎには早々に宿を出発。
最近にわか雨が降ったりで天気はあまりよくなかったが今朝は快晴、気持ちのいい朝になった。コントラストが強く眩しい。


ドブロブニクの港には大型客船やクルーズ船が停まっている。この客船を横から一部分だけ目にした時は、客室にベランダがあって一瞬マンションかな?と思ったほど大きな船。橋桁に届きそうな高さ。

美しい海岸線を進んでいく。

向こうから上半身裸のチャリダーがやってくる。思わず笑ってしまった。 ”そんなに暑いの?”と聞くと ”体を焼いていたんだ。腕の黒さだけが目立って”と指し示していた。
確かにチャリ旅をすると腕と足だけが異様に黒くなって格好悪い。
写真を撮ろうとした時、シャツを着始めていたドイツ人のマジンさん。



城壁が山の上まで続いている。

60Km過ぎ、海岸線を少し上った所に国境があった。クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナの出入国を一人の若い警官がやっていた。私のパスポートを見ると、ページをパラパラめくり、日本からきたのか?どこまで行くんだ?と羨ましそうに問いかけてくる。

地元のワインやハチミツなどを売っていた。

Neumの町でドイツ人の女性サイクリストに会う。ドイツからギリシャまで行くようだ。今日はドブロブニクに泊まると言うので、 ”ホテルは高いぞ”と私が言うと彼女は ”友達の家に泊まるの。お金がないのでホテルは余り使わない。友達の家かキャンプをしている”と言う。 ”来年はロシアから中国に行く”と何気ない顔で言う。
可愛らしい麦わら帽子がよく似合う可愛らしい子なのに、内心どんなパワーを潜めてるんだろうと驚いてしまった。気をつけてね、ケンタちゃん!

今日は他に3組のチャリダーとすれ違った。
空が澄んでいて夕焼け空が綺麗に見えた。

国道沿いのレストランで夕食。昨日のドブロブニクではあまりの高さにビックリしたので、パンを買って夕食だった。その反動か今日は肉が食べたくなってポークステーキを注文。焼きたての分厚い肉は旨い! 生ビール込みで8.5ユーロ(1105円)は安い。
徐々に暮れていく景色を楽しみながらの夕食は格別。

走行距離:69Km 計:14,169Km