2012年12月11日

旅への想い


日本の高度成長期に就職した頃は、企業は毎年大量の社員を採用していた。 
人々は豊かな暮らしを求め、ただがむしゃらに働いてきたように思える。

やがて近隣諸国の成長に脅かされるようになり、現在の日本はコスト競争に晒され、新たな付加価値を絶えず持ち続けなければ生き残れない厳しい社会のまっただ中にいる。
日本の高い技術力はグローバル化で海外に流れ、日本の得意芸は影を薄めてしまったかのようだ。
効率化の影に人々は長時間労働を余技なくされ、何も言えずに毎日が過ぎていく。
満員電車の中でスーツ姿で寝ている光景を目にすると何か哀れな気もしてくる。

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お金を稼いで、ほしい物を次々買い、物にあふれたこれまでの生活で十分満たされているのだろうか?それが本来望んでいる姿なのだろうか?
経済停滞期にズッポリはまってしまった日本では、ひたすら働いても、もはや高い収入を得られなくなってきている。工場は次々に閉鎖され、部門や会社は海外企業に買収されていく。

人々は何か活気を失いかけているように見える。 かつての元気な日本はどこに行ってしまったのだろう。。。

ただ、休日などの街中では、多くの人々はお洒落を楽しみ、恋人同士や若い家族連れなど楽しそうに行き来している。この平和で恵まれた社会の中で、毎日生活していくことがどれほど自分を満たされるのだろうか?

私は元々アウトドアが好きだった、大陸の大自然にもどっぷり浸かってみたい。
その道の向こう ”海の向こう” には人々のどんな暮らしがあるんだろう。

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これまで旅行や出張で海外に行くと、何気ない出来事や彼らの暮らしぶりを目にするたびに、一つ一つが新鮮で魅せられるものがあった。
寧ろ私にとって海外の方が、ある程度緊張しつつも生き生きしていたかも知れない。
そんな中、いつかは世界の各地を旅してみたいと強く思うようになっていた。

定年が見えてきた50代中ごろ、このまま何もせずに家に閉じこもっていいのだのうか?

中高年バックパッカー世界一周などの本を買い、読んでいる内に次第に私の夢が膨らんでいった。当初はバックパッカーやオートバイでの旅も考えていたが、自分の旅のスタイルにシックリ合っていないように思えていた。

2010年初旬、自転車で世界旅している人のブログに出会う。 えー?自転車でも行けるんだ。んーっこれだ! 
自転車旅なら風景の移り変わりを肌で感じることができ、しかも知らずと身体も鍛えられるではないか。毎日汗をかきその日の目的地まで進む。そうだ、これが私が求めていた旅だと確信する。

自転車のメインテナンスはバイクほど難しくはないだろう(素人思いかな?)し、もし壊れたり盗まれたりした時、新たに調達してもバイクほどの出費にはならないだろう。何より地球に優しいではないか!! 

その翌月、キャノンデール・ツーリング 2 を購入し、早速台湾に出かけ全身でその楽しさを感じた。2011年は韓国の旅で経験を積み、本番のユーラシア大陸横断に向け準備をしてきている。

” は時間をかければかける程、お金は使わなければ使わないほど、人は原点の旅に返るだろう。 それは後々 ”ココロ” の中で充実感をジワジワと味わえるはずだ。

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60代のスタートに立ち、これまでの経験を生かしてこの長旅に望みたい。
勿論、年齢を考え無理をせず、病気や事故・怪我には十分注意しなければいけないし、また治安の悪い国もあるため、情報を集めながら慎重に行動していきたい。

                       2012年12月   高島
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