今日は145km先の酒泉が目的地なので、早めに準備し6時45分スタート。昨日の嵐はおさまったが見通しは悪い。

徐々に上り始める。

途中写真を撮っていた中国人サイクリストに会う。彼はウルムチまで行くそうだ。でも荷物が軽いためか次第に離され、申し訳ないので先に行ってもらう。

しばらくすると、後輪がなんかおかしいので見てみると空気が抜けている。またパンクだー!

タイヤが硬くってリムから外すのに苦労する。何とか外し、新品のチューブに交換。今度はタイヤがリムに入らない。道端で作業しているが通る車が少ない大平原の中、冷たい風が吹き、一人ぼっちの静けさが残る。
ようやく修理も終わったが1時間以上も掛かってしまった。体も冷えてきて寒い。オーバーパンツを履き、グローブは薄手の手袋と二重にする。
今日の目的地はまだ119Kmも先だ。せっかく早めに出たのに、これじゃ行けないかも知れない。途中に村があるからそこで一泊にしようかなあ。

太陽が出ているのに砂埃で霞んでいる。



上り坂は続き山が近づいてきた。

34Km地点で上りきると、小さな村があった。
パンクを直して、上り坂を登り腹が空いていたので、食堂を探すと”食べれるよ”と店のお姉さん。あー良かった。新疆拌面を注文。
うどんと炒めた具が別々にでてきたので、聞いたらこの具をうどんに乗せ、かき混ぜて食べる。


やっとフラットな道になり、だだっ広い荒野を進む。


大きな橋があったが、河原には川は枯れていて水が全くない。この辺は水は貴重なのだろう。先ほどの店では、パンクでベトベトにになった手を洗わせてもらった時も、大きなカメに水が入れてあり、柄杓ですくって洗った。


75Km先の清水鎮に着き、ホテル(宾馆)を探すと2軒あったが、会社関係で使用されておりどっちも満室。えー?他にホテルがないか聞いたら、招待所が少し行った所にあると言う。外からみたら、かなり寂れた建物で窓もビニールが貼ってあった。これじゃ見てもしょうがない。
70Km先の酒泉しかない。今午後2時半。5時間もあれば何とか着くだろう。この辺はだいぶ西に来ているため、夜8時頃までは明るい。
一気にテンションが上がりペダルを漕ぐ回転が上がる。幸い道はフラット、快適な道で20Km/H -25Km/Hで進んでいける。向かい風だが今日はさほど強くならない。砂埃は相変わらずでマスクはズーッと掛けっぱなし。
しばらく進むと先ほど出会ったサイクリストに追いついた。それからは彼と並走して行く。彼は盛んに私を早い早いと言う。彼は45歳で天津に住む社会人。
酒泉に6時到着。彼と一緒に頑張ってきたが、お互いの健闘を祈ってここで別れる。

ホテルは二軒目で高かったが疲れていたので決める。(268元)
客室係りが部屋に訪れ、ビニール袋を持ってきて洗濯物を出してください。と言われる。でも私はここで手洗いします。と言うと若い客室係りは、洗剤を持ってきて私の埃まみれのウインドブレーカーとオーバーパンツを即洗ってくれた。どうもありがとう。
今日は疲れた。明日は直ぐ隣の街で距離が短いのでゆっくり出よう。
走行距離:145Km 計:6,239Km