気温5度、晴れ、標高1900Mの永昌を7時にスタート。でもそれほど寒くはない。

右手方向には山も見えてきた。高速道路を渡る。

スタートしてから少しずつ上っていく。風の事を考えて早めに宿を出たのに今日も向かい風で、そよ風から9時を過ぎると強くなってきた。

羊飼いのおじさん。こんな荒れた土地でも所々で羊を放牧している。

高速の入口付近の道路で、分かれ道になっていた。いい方の道を進んだら省道の標識が目に入る。あれー、また間違ったかな?と直ぐ引き返して、GSで聞いたら悪くって狭い方が国道312号線だった。

向かい風の中、悪い道を上っていく。上海から2500Km地点。

舗装されてない所もある。

村も殆どなくなり、たった一軒あった商店に入る。

店の中ではおじいさん達がトランプのような賭けごとをやっていた。

カップラーメンを食べて休憩。11時過ぎなのに、まだ40Kmしか進んでない。

きつい上りが続く。


頂上付近に風車地帯があった。やっぱりこの辺は風が強いんだろう。

スタートして53Km、標高2500M。やっと大地の頂上付近にさしかかる。車もほとんど通らず、道の真ん中で休憩。

やがて徐々に下り坂。昨日は風で目が痛くなったのでサングラスを掛ける。

荒れた国道は直ぐに舗装が途切れるのでその都度、スピードを落とす。向かい風は一向に止まない。
20km近く下った村で、二回目のカップラーメン。既に2時半になっていた。まだ目的地迄40Kmもある。この風の中、到着は6時ごろになるかな?
国道を進んで行くと、やがて狭い所にでて、その近くに万里の長城があった。

高速道路に入ったが、これが312号線の迂回路なんだろうか?おかしいなと思いながら逆方向の路肩を進む。山丹まで18Km。何か言われるまでこのまま進もう。

途中、向こうの車線からパトカーがスピーカーで何やら声を掛けてきた。
私は止まってパトカーに向け、大きな声と指で "サン、イー、アール、メイヨウ”と言うと警察官は向こうを指差す。やがて若い警察官が二人、車を降りてこちらに近づいてきた。やばいかな?と思ったが、私が国道312号線が見当たらなくなり、そのまま進んだらこの高速になったことを説明したら理解してくれた。”この先に途切れている所があるから、そこを横断して順方向の車線に入りなさい。”と言われる。言われるまま、その箇所から無事に入ってそのまま走ると、やがてパトカーは立ち去って行った。ハー、やれやれ。これで警察のお墨付きをもらったことになり、堂々とこの高速を走れる。
平坦ないい道を順調に進む。向かい風は少し弱まったような気がする。
やっと山丹東で高速を降り、国道にまた入った。これで少しは時間を短縮できたかな。

夕方5時半、標高1800Mの山丹のホテルに到着。今日も向かい風のなか疲れ果ててしまった。
走行距離:107Km 計:5,953Km